こんにちはkohapaです。
私は、2018年の春に脳死肺移植手術を受けました。プロフィール。
移植手術後、拒絶反応を抑える為、一生涯服用が必要とされる薬があります。免疫抑制剤です。
移植した臓器を、体が異物として認識して免疫系が攻撃してしまわないように免疫力を抑制する必要があります。
免疫を抑制するという事は、細菌やウイルスに感染しやすい体になってしまうので、細菌やウイルスに感染しない為の予防がとても大切になります。
免疫抑制剤の服用を始めてから、どんな事に気を付けながら生活しているのか、予防の為に行っている事などをお伝えします。
うがい、手洗いは徹底的に!!
うがい、手洗いが風邪を予防するのに効果的である事は説明不要ですが、移植手術を受ける前、特に独身時代は外出から帰ってもうがい、手洗いをする事はほとんどありませんでした。
結婚してからは、妻に帰ったらうがい、手洗いをしっかりするように指摘され、手洗いする事を習慣化させると独身時代よりも風邪を引く回数が圧倒的に減りました。
手術を受けた病院でもうがい、手洗いをする事で細菌感染を予防するという指導を受けました。
私は、病院など人が多い施設に入った時には、うがい、手洗いをしてから施設を出るようにしています。
少しでも感染リスクを軽減させる為に、有効だと思います。
また、帰宅時にはうがい、手洗いと同時に顔も洗うようにしています。
外出時のマスク着用は必須!!
マスクの着用についても手術を受けた病院で、外出時には必ず着用するように指導を受けました。
最近、マスクを着用していても、感染予防の効果は期待できないといった情報を見たり聞いたりする事があります。
正直、何が正しい情報なのかは判断しきれませんが、マスクを着用しないよりは着用したほうが間違いなく、感染の予防になると思うのでマスクの着用は必須だと思います。
インフルエンザウイルスを跳ね返すと謳うマスクを購入してみました。
効果があるかどうかは分かりませんが、外出時はマスクを2重にして使用しています。
消毒液、除菌シートを携帯する
外出時、必ず消毒液と除菌シートを携帯するようにしています。
ドアノブや手すり等の物体を介しての感染(接触感染)を防ぐ為に携帯しています。
普通の生活をしていると、不特定多数の方が触れる物に接触する機会は多くあります。
そこに菌が潜んでいる可能性は少なくありません。
外出中は、うがい、手洗いがなかなか出来ない時もあります。そういった場合に消毒液や除菌シートを携帯していると安心です。
私には2歳の娘が居ますが、子供は何でも気にせず触るので、子供からの感染にも気を付けなければいけません。
娘用にノンアルコールの除菌シートを携帯するようにしています。
適度な運動で体力維持する
病状が悪化してからというもの、まともに歩くことも出来なかった私の体力はかなり低下していました。
手術後のリハビリにおいても、筋力、特に足の筋力が少なすぎて歩くリハビリをするとふくらはぎがつってしまう程でした。
手術がうまくいき、動く事が出来る体を手に入れた今は、積極的に体力作りをしなければならないと思います。
ウォーキングは足の筋力の維持、向上、心肺機能の上げる最適なリハビリだと感じています。
筋力が少ないと血液循環が悪くなり代謝が落ちたり、冷えに繋がるなど悪い事が多いです。
冬は寒くて、なかなか外で運動が出来ないので、ルームバイクでリハビリをしています。
手術をする数年前に体力維持の為に購入したけど、結局しんどくてほとんど使えていませんでした。
体を動かす事が出来るようになり、ようやく出番が来ました。
コンパクトで場所をあまり取らないし、静かでいいです。
汗をかくほど体を動かせるという事が何よりも嬉しいです。
日焼け予防をする
免疫抑制剤を服用していると、直射日光を浴びる事で皮膚がんのリスクが高まります。
天気の良い日は散歩をするのが一番のリハビリですが、直接日光を浴びるのは良くない為、皮膚の露出は控えます。
とは言え、真夏の太陽の中、長袖を着るのは嫌なので
日焼け防止のアームカバーとタイツを購入しました
お手頃な価格な上に評価もまあまあだったので、アームカバーとタイツを購入しました。
私は、病状の悪化と共に体力、筋力がかなり低下し、腕もかなり細くなってしまいました。
アームカバーは、男女兼用とありましたが、細いとは言え男である私ですら、しばらくすると腕からずり落ちて来てしまいます。
私としては、頑張って筋肉を付けようという気になりましたが、女性にはちょっと大きいかな?と思います。
付けた感じは、風通しがとても良くて涼しいです。
汗をかいてもすぐに乾きますし、少し汗をかくとその後、逆に少し涼しくなります。
何もつけていないよりもアームカバーを付けていた方が涼しいくらいです。
タイツも絞めつけ過ぎず、履きやすいです。こちらも風通しが良く履いていて気持ちいいです。
一点、レビューでも何件か見受けられた通り、足首回りがちょっと太いのでヒラヒラしていまってちょっと見た目が悪いですね。
それでも、かなりお手頃な価格なのでお試しのつもりで買って、使えそうなので良かったです。
ツバの広い帽子で日焼け防止
外出時に、顔や、後頭部を日光から守る為にツバの広い帽子を購入しました。
KAVUというアウトドアブランドの帽子です。
カラーも豊富で、おしゃれ。ストラップも付いているので風邪の強い日の散歩でも安心してかぶる事が出来ます。
定期的な歯科検診
元々、虫歯があると移植手術を受ける上で良くないという指導を病院から受けており、手術前から歯医者に定期的に通って歯のケアをしてもらっていました。
術後は、免疫抑制する事で気を付けていないと虫歯にもなりやすいです。
その為、自分でする日常的なケアが一番大切なので、歯磨きは1日3回、欠かさずするように心がけています。
2ヶ月に1回、歯医者でチェックしてもらう事で安心できます。
免疫抑制剤との相互作用のある食べ物に注意!
免疫抑制剤には相性の悪い食べ物があります。
グレープフルーツ(柑橘類)です。
しかし、ややこしいのが柑橘類の中でも摂取して良い物とダメな物があり、とても分かりづらいです。
必ず避けるべき柑橘類の代表例
- レモンピール・オレンジピール等の柑橘類の皮
- スウィーティー
- グレープフルーツ
- ハッサク
- タイダイ
- ぶんたん
摂取可能な柑橘類(皮は接種不可)
- 温州みかん
- いよかん
- デコポン
- オレンジ
- レモン・ゆず・かぼす・すだち(汁のみを常識の範囲内で)
お菓子の中によく柑橘類の成分が含まれている事があるので、原材料のチェックは欠かせません。
レモンピールやオレンジピールが含まれている事は少なくないです。
正直、良い物と悪い物の違いを理解するのが難しいです。
柑橘類は全般的に摂取を控えています(それが一番安心)。
ハーブ類・漢方など
健康食品やハーブティーとして販売されているセントジョーンズワート(別名:セイヨウオトギリソウ)は免疫抑制剤(プログラフ)の血中濃度をあげる作用がある為、摂取が禁止です。
漢方薬の一部には柑橘類の皮や血中濃度をあげる物質を含む生薬を含むものがある為、注意が必要です。
掃除は妻に任せる
部屋が汚れているのは、免疫抑制している身としてはよくありません。
その為には、掃除は小まめにするべきなのですが、掃除をしてホコリや菌を吸い込んで、細菌感染してしまっては意味がありません。
病院からも掃除は家族に任せるように指導されました。
妻には申し訳ないが、掃除以外の家事で協力するように心がけています。
むやみに人込みにいかない
人が多くいる所は、様々な感染リスクがあります。
体が元気になって色々な事にチャレンジしたり、今まで行けなかった所に家族で行きたいという欲求はどんどん湧いてきます。
しかし、人が多くいるショッピングセンターやイベント会場などには現時点では極力行かないようにしています。
ショッピングセンターなどは、行ったとしても平日の空いている時間を狙って行くように気を付けています。
作業・ガーデニング等の庭仕事はしない
私は、簡単なDIY作業をするのが元々好きでした。
また、多肉植物なども育てていました。
しかし、手術後にやってはいけない事の指導を受けていく中で、これらの作業はやらない方がいいと言われました。
趣味の作業が出来ないのはとてもショックでしたが、仕方ないですね。
まとめ
免疫抑制剤を飲み始めてから、生活の中で気を付けているアレコレを紹介しました。
服用開始から、まだ1年経っていませんが、免疫抑制する事の大変さを痛感しています。
気を付けるべき事が多くて不便に感じる事もありますし、やりたい事を我慢しなければならない現状もあります。
しかし、移植手術を受ける事が出来て、元気に動く事が出来るようになったという事だけでもとても幸せです。
何よりも、室内であっても娘と一緒に遊ぶ事が出来るという事が最高に幸せを感じられる瞬間です。
この時間が長く続くように、免疫抑制剤とうまく付き合って、感染予防をしっかりして元気に暮らしていきたいです。