こんにちは、kohapaです。
2017年、34歳にして突如、完全房室ブロックを発症し、命の危機を体験しました。
ペースメーカーの埋め込み手術を受けて、何とか命を繋ぐことが出来ました。
術後半年が経ち、ペースメーカーとの生活にも慣れて来ました。
ペースメーカーを入れる前は知識が無く、携帯も使えなくなるのか?など色々心配していました。
ペースメーカーとの生活で、気を付けなければいけない事、携帯電話や、電化製品との付き合い方について、お話したいと思います。
ペースメーカー手術後の生活で注意する事は?
ペースメーカーは、超小型のコンピューターのようなものです。
外部からの電気や磁力に影響を受ける事があります。
今の時代、家の中は電化製品で溢れ、多くの家電で無線化が進んでいます。
入院中にある程度の注意事項は聞いたが、実際、自宅にある電化製品の影響が心配になり調べる事もありました。
生活の中でペースメーカーに影響があるもの
- マッサージチェア
- 体脂肪計
- 全自動麻雀卓
- 業務無線
- 発電/変電施設内
- 各種溶接機
- 電磁石など
これらの物は基本的に使用してはいけない物です。
職場に電磁波の強い機器がある可能性もあります。
機器の安全性をしっかりと調べた方がいいでしょう。
注意が必要な物
- 携帯電話
- IH調理器/炊飯器
- モーター使用機器
- 配電/分電盤
これらの物は使用する際には、ペースメーカーから22㎝離すなど、一定の距離を保つ必要があります。
私はIH調理器を使用しますが、今のところ影響を感じた事はありません。
調理器をのぞき込むような態勢にならなければ大丈夫と指導を受けました。
ペースメーカーの手術後は運動してもいいの?
体が激しくぶつかるような競技で無ければスポーツを楽しむ事も可能です。
ランニングをしたり、自転車に乗ったりという事も可能です。
ただ、ゴルフに関しては、スイングした時にリード線が心臓から外れてしまう恐れがあるので禁止だと言われました。
また、鉄棒にぶら下がる行為もリード線が外れる可能性がある事から、してはいけない行動です。
ペースメーカーが入っている腕がピーンと伸びるような事や、ペースメーカーに強い衝撃が来るようなことが無ければ運動も普通に楽しむ事が出来ます。
携帯・スマホの影響は?電車内での不安。
総務省の指針では、ペースメーカーなどの医療機器を装着している人が近くにいる際は、15㎝以上離れる必要がある事が定められている。
携帯電話が普及し始めた平成7年頃からペースメーカーなどの医療機器への影響が危惧され始めた。
その当時、定められていた距離は22㎝でした。
しかし、電波出力が強くペースメーカーの誤作動を招く恐れがあった「2G」と呼ばれる携帯電話のサービスが終了しました。
ペースメーカーも改良され、現在は電波の影響を受けにくくなっていると言われています。
その後、総務省が「3G」電波の影響を調査したところ携帯電話から3㎝以上離れれば、ペースメーカーへの影響がない事が判明しました。
その結果、平成25年に携帯電話から15㎝離す、に変更されました。
要はほとんど影響はないという事じゃない?
一応15㎝という規定が定められたが、実際はほとんど影響はないという事だと思います。
ペースメーカーを装着していても、左胸に入っていれば右耳での通話は可能です。
気づかぬ内に、通話時より近い距離に携帯電話を置いてしまっている事もたまにありますが、私自身影響を感じた事はありません(もちろん気を付けるに越したことはありませんが)。
携帯電話との距離に関しては、自分の携帯も含め、神経質になり過ぎる必要はないのかなと思います。
専門医がペースメーカーへの影響について話している記事をご覧ください
退院してからの生活はどんなものなのか?
退院した当初は、かなり気を使って生活していました。
娘がまだ1歳だったので、一緒に遊ぶ時も、要所要所で右手で左胸をガードしながら遊んでいましたし、隣に寝る時も、ペースメーカーが入っている反対側の腕を娘側にして寝ていました。
最初の内は、眠るにもペースメーカーが入っている左腕を下にした横向きでは眠れませんでした。
また、目線よりも高い位置にある物は、ペースメーカーが入っている反対の手で取るようにしていました。
とにかく、左腕はあまり動かさないようにと、意識的に生活していました。
電磁波などへの不安
家にある家電製品の電磁波が大丈夫なのか気になる事が多かったです。
入院中にもらった注意書きに無い物もたくさんありますからね。
ネットで結構調べました。
例えば、電子レンジは故障していなければ電磁波が漏れ出す事はないそうです。
私が家の中で気を付けている電化製品は
IHコンロ
IH炊飯器
体脂肪計
この3つくらいです。
体脂肪を測定するには体に含まれる水に電気を通して測定するらしいので、ダメらしいです。
単に体重を測るだけなら問題ありません。
私の地元では年に2回、地区の草刈り行事があります。
以前は、草刈り機で行っていましたが、草刈り機はエンジンが剥き出しなのでペースメーカーには良くないだろうと思って、草刈り機の使用は辞めました。
田舎に住んでいると、これは少し不便に感じます。
半年も経てばペースメーカーの存在はほとんど気にならない
ペースメーカーを入れて半年経った頃には、行動する上ではペースメーカーを意識する事がほとんど無くなりました。
強い衝撃が加わる事や、電磁波の影響などは意識していますが、それ以外については、ペースメーカーを入れる前とほとんど変わらない生活が出来ていると思います。
左腕を下にして眠るのも普通に出来るになりましたし、娘を左腕に腕枕して寝ても平気です。
私は結構心配性なので、最初の内は過剰なくらい気を使っていましたが、振り返えってみると気にしすぎだったなーとよく思います。
まとめ
ペースメーカーを入れる予定がある方は、術後の生活に不安を抱いている方も多いと思います。
私は、突然の症状でペースメーカーを入れる事になりましたが、明らかに手術前よりも動く事が楽になりました。
ペースメーカーが守ってくれているから大丈夫!という安心感みたいなものもあります。
術後は、多少の制限はありますが、基本的には元の生活をすることが出来ます。
ペースメーカーとの付き合いは一生なので、私は共に生きて行こう!という思いです。