こんにちはkohapaです。
私は、2018年に脳死肺移植手術を受けました。
現在は、術後1年半が経過し、多少の問題はあるものの、基本的には元気に生活しています。
京都大学病院で移植手術を受け、3ヶ月後に地元、岐阜に帰って来ました。
岐阜に戻ってからは、以前から通院していた名古屋大学病院への通院となりました。
今回は、肺移植手術を受けた後の、定期的な通院がどんな感じなのか、お話したいと思います。
定期通院のペースはどれくらいなのか?
岐阜に戻り、手術前から通院していた名古屋大学病院への通院を再開する事になりました。
戻ってきた当初の通院ペースは、約2ヶ月の間は2週間に1度でした。
約2ヶ月、大きな問題も無く過ごせたのでその後は1ヶ月に1度の通院に変わりました。
不調が続いた時には2週間に1度にするなど、状態に応じて通院ペースを変えていましたが、基本的には1ヶ月1度の通院で観察しています。
通院時は何をするの?
定期通院で必ず行うのは採血とレントゲン撮影です。
採血時間が重要!
採血は、標準で採血管6〜7本採取します。
免疫抑制剤を服用しているので色々な検査項目があるようです。
その中でも1番大事なのが血中濃度です。
血中濃度とは、血液中の免疫抑制剤の濃度の事ですが、この結果によって内服の量を調整します。
私の場合、午前9時と午後9時の2回、免疫抑制剤を服用する決まりになっています。
朝の免疫抑制剤を服用する前に採血を済ませないといけないので、8時半頃には病院に到着して採血の受付をします。
自宅から高速を使って1時間15分程かかるので朝早いのが少し辛い所です。
採血結果の待ち時間も長い
一般的な採血だと、採血後1時間くらいで結果が出ますが、免疫抑制剤の採血結果は90分〜120分かかるので、診察までの待ち時間も長いので時間を潰すのが大変です。
長時間待って、ようやくの診察です。
採血結果と、レントゲンを確認し、調整が必要なら内服を調整します。
この一か月の様子などのヒアリングを行い、さて!これで帰れるかと思いきや、私の場合はそうは行きません。
免疫グロブリンGの結果が帰れるかどうかを左右する
採血の項目に免疫グロブリンGという物があります。
免疫グロブリンとは、血液や、体液中にあって、抗体としての機能と構造を持つタンパク質の総称の事で「G、A、M、D、E」と5種類あります。
その中の免疫グロブリンGは、血中に最も多量に存在していて侵入してきた病原体やウイルスの抗原と結合して、白血球の働きを助けたり、ウイルスや細菌が出す毒素と結合して無毒化してくれる働きがあります。
肺移植をした方、全員がそうなのかはわかりませんが、私は毎月の採血で、免疫グロブリンの数値が下がる為、静脈投与しなければいけません。
投与が必要な場合は診察後に処置室へ
診察が終わると、免疫グロブリン補充の為、処置室へ移動し手続きをします。
手続きをして薬剤が準備までに早くても30分くらいかかります。ここでも待ちです。
準備が出来て呼ばれると処置室の奥へ、カーテンで仕切られたリクライニングチェアへ案内されます。
バイタルチェックを行い、ようやく薬剤の投与です。
処置室で手続きをして薬剤の投与が始まるまで平均1時間くらいかかります。
混み合っている時はもっと掛かるので投与開始までに、昼を回る事はザラです。
薬剤投与はどんな感じ?
薬剤の投与自体は点滴をするのと同じ感じで、静脈からルートを取って薬を投与していきます。
薬剤の名前は「ヴェノグロブリン」と言います。
全て投与するのに約2時間かかります。
これも時間のかかる作業ですが、カーテンで仕切られた空間で、リクライニングチェアに座っているだけなので、背もたれを倒して、仮眠を取ったり、スマホで動画を見たりして時間を潰しています。
約2時間をかけて投与が終わると、ようやく会計に進む事が出来ます。
処置室を出ると、診察待合いも、会計待合いも人はまばらです。
会計を済ませて、ようやく帰宅する事が出来るという流れです。
因みに、岐阜の田舎から出てきて、たまの名古屋なので帰りには妻と娘の好きなパンをお土産に買って帰るのがお決まりです。
まとめ
私は、ペースメーカーを入れているので、毎月循環器内科も受診します。
その為の、検査があったりもするので、結構あちこち歩き回るので疲れます。
今のところほぼ100%、免疫グロブリンが不足するので、毎月の通院で投与が必要です。
なので、月一回の通院は早朝に出発して、自宅に到着するのは夕方です。
病院にいる間の多くは、待って居る時間です。
何かしている訳ではないのに帰ってくると、とても疲れを感じます。
ただ、この一ヶ月に一回の通院が私にとってはとても大切な物なので、毎月良い結果が出る事を願って通院しています。
以上、肺移植手術後の通院についてお話しました。少しでも誰かの参考になれれば幸いです。