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免疫抑制剤

免疫抑制剤と相互作用のあるセントジョーンズワートって何?

投稿日:2019年3月7日 更新日:

こんにちはkohapaです。

2018年に脳死肺移植を受けました。プロフィール

臓器移植手術を受けると一生涯必要となるのが免疫抑制剤の服用です。

免疫抑制剤はグレープフルーツなどの柑橘類と相性が悪く、摂取すると血中濃度が上がってしまい、拒絶反応がでてしまうリスクがある事は、免疫抑制剤を服用している方であれば、当然わかっている事だと思います。

薬剤師から、ハーブ系も気を付けてという指導を受けました。特にセントジョーンズワートというハーブは相互作用があるから摂取禁止だと言われました。

普通に生活していれば接する事は無いだろうと思っていましたが、ふと、セントジョーンズワートって何だろうと思ったので調べました。

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セントジョーンズワートとは?

セントジョーンズワートとはヨーロッパや中央アジアに広く分布するオトギリソウ科の多年草のセイヨウオトギリソウという植物種の事を指します。

ハーブとして、抑うつ症、不安、無感動、睡眠障害、不眠症、食欲不振、自信喪失、など多くの精神的症状に効果があるとされ、ヨーロッパでは抑うつ症状に対して薬として処方されています。

日本では薬としての承認を受けておらず食品扱いですが、海外のいくつかの研究によって効果が示され、憂鬱な気分に悩む人に支持されているハーブです。

セントジョーンズワートの科学的根拠は無い?

うつ病に対する有効性を報告する研究は複数ありますが、逆に有効性を認めなかった研究もあるというのが現実です。

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)の抑うつに対する有効性を扱った研究で、決定的な結果は出ていません。

日本や、アメリカでは市販薬としても処方薬としても承認していないという点は認識しておくべきでしょう。

セントジョーンズワートはサプリメントとして多く販売されている

たくさんの効能があると言われているセントジョーンズワートですが、薬ではなくサプリメントとして販売されている事が多いです。

サプリメントの分野に入るセントジョーンズワートは医薬品とは認められていませんが、通常のサプリメントとは異なり、医薬品に近い性質を持っています。

その為、セントジョーンズワートを使用するときは、内服している薬の副作用について調べてから使用する必要があります。

効果を感じている人は多数いる現実

有効性の研究で決定的な結果は出ておらず、医薬品としては認められていないセントジョーンズワートですが、ネットショップで検索すると沢山のサプリメントが販売されていました。

レビュー平均が軒並み4を超えている事に少し驚きました。

イライラや不安感が軽減したというレビューが多数。

劇的に効いた!と言うよりは効いている気がするといったレビューが多く見受けられました。

心療内科での薬に頼りたくないという思いから、代用として使用している方も。

セントジョーンズワートの気を付けなければならない事!

セントジョーンズワートはサプリメントと言えど副作用や、薬との相互作用があると言われています。

相互作用があるとされる薬

  • 免疫抑制剤(シクロスポリン・タクロリムス水和物)
  • 気管支拡張薬(テオフィリン等)
  • てんかん薬(フェニトイン等)
  • 強心薬(ジゴキシン等)
  • 不整脈(ジソピラミド等)
  • 経口避妊薬

これらとセントジョーンズワートを摂取した場合、血液中の薬物濃度が下がり、期待される効果が減弱される事があります。

上記に無い物でも処方薬を内服している場合は、必ず担当医に相談した方がいいでしょう。

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副作用を感じる場合もある

  • 不安感
  • 口渇感
  • めまい
  • 倦怠感
  • 消化管症状
  • 頭痛
  • 不眠 
  • など

セントジョーンズワートを摂取して、上記のような症状を感じる事があるようです。

基本的に健康食品には副作用は無いと言われますが、必ずしもそうとは限らないと思います。

そもそもこういった症状を改善したくて、セントジョーンズワートのサプリメントを摂取するのに逆の副作用があるというのも不思議な感じがしますよね?

私は、過去にパニック障害を患い、安定剤を処方されたことがありましたが、逆に理由もなくイライラし、頻脈まで起きてしまった為に使用を中止した事があります。

現在も多数の薬を服用していますが、体を良くするために飲んでいる薬の副作用に苦しめられる事も多々あります。

本当に薬と言うのは表裏一体という感じがします。

作用の強い、弱い、体に合う、合わない、はありますが、一歩間違えば薬のせいで悪い方向に行ってしまう事もあり得ます。

また、その人の精神状態によっては悪い方向に行くこともあると私自身は感じています。

サプリメントと言え、使用するに当たっては慎重に検討する事をおすすめします。

また、ネットショップでは、注意事項としてしっかり記載されているショップもあれば何も記載がないショップもあります。

購入するのであれば、摂取する上での注意事項などの記載があるショップを選ばれた方がいいと思います。

ちなみに!

和名であるオトギリソウの由来について、江戸時代の百科事典には「10世紀頃に、晴頼という鷹匠が居て、鷹の傷を治す薬草の名前を秘密にしていたが、弟が密かに漏らしてしまったので、晴頼はその弟を斬殺してしまった事による。」と記されている。

葉裏にある黒斑はその時の血しぶきとも伝えられる。

まとめ

セントジョーンズワートは、日本ではサプリメントとして販売されているという事がわかりました。

日常生活の中では、間違って摂取してしまうという事は無いでしょう。

精神的に落ち込んだ時や、イライラする時、眠れない時などに摂取すると良い効果を感じる方もたくさんいるようです。

しかし、他に薬を内服している場合には相互作用に気を付ける必要があるので、必ず医師に相談しましょう。

あくまでも日本では健康食品というジャンルなので、良いものとそうでない物の見分けは自分でしなければならないと思います。

もし購入される際には、よく調べてから購入する事をおすすめします。

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